「気づいた公一」
解説
公一は親が公明正大な人になれと付けた名前である。だが定年後の 公一は露出だけが趣味のオヤジになっていた。
ある日の夕方、いつもの通り女学校の裏の塀あたりで露出を楽しんでいると、終業のチャイムが鳴った。
真夏の夕方の陽炎立ち上るせいだろうか公一はそのチャイムにより学生時代の清らかな魂にもどり、我を忘れてさけんだことば