ラブレター専門宅配業者

今、あなたの目の前にラブレター専門の宅急便が来ています。
あなたにはいくつか、出し忘れたラブレターがあるはずです。
あなたには書いた記憶がなくとも、必ずあなたの手にはラブレターが何通かはあるはずです。
ここでのルールはありません。
あなたの手にしたラブレターをたくさん宅配便に頼むのも良し、
あなたの心にしまってしまうのも良しなのです。
あなたの出し忘れたラブレターを渡すとその青年は大急ぎでラブレターを渡しにいきます。
そして、何日かするといくつかの返事を持ってきます。
あなたはそのとき、奇妙な感覚にとらわれます。
さっき出したばかりのような?
ずいぶん月日がたったような?
もちろん、返事が返ってこないものもあります。
それは、相手次第です。
結果を読んであなたは笑います。
もう、すんでしまったことです。
もちろん、みなくても分かっていた結果です。
あれから、何年経っていることでしょう。
当たり前の結果に、あなたは笑います。

そして あなたはしんでいきます。

ラブレター専門宅配業者の若くて素敵な青年を

たまに、しにがみなどと言う人がいます。

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