ちょうどいい

ちょうどいいということは
私とあなたが繋がる事が出来るという事である。

たとえば、宇宙人が地球を通り過ぎようとしているとする。
あまりにも小さい宇宙人は地球に来ても誰にも気がつかれないで帰っていくだろうし、あまりにも大きすぎる宇宙人は地球という惑星の存在にも気がつかないのである。
また、人類が表れる前にやってきても、我々に会う事はないだろうし、人類が滅んだ後に来ても逢える事は無い。
たとえ、大きさ、時期があっていたとしても、時間軸の持ち方が違っていたら、たとえば、植物に近い時間軸の持ち方を持っている宇宙人なら、逢う意味をもたないだろう。

ここで、「ちょうどいい」という事が浮かび上がる。
「ちょうどいい」時期に「ちょうどいい」大きさ「ちょうどいい」時間の観念を持っているモノ同士が繋がる事ができるのだ。

さて、これでやっと私の事が紹介できる。
私は実は宇宙からやってきた宇宙人だったのである。

顔形も地球人に瓜二つの宇宙人だ。
言語はもちろんまったく違うが、その辺りの事は自動翻訳機を喉に埋め込んで
地球人との交流を楽しんでいる。
もっとも、私のしゃべりかたは、翻訳機のせいかワンテンポ遅れているようだ。
翻訳が終わるまでは話せないので、口数も少なくなりがちだ。
どうも、回りからは静かなヤツと思われているみたいだ。

さて、私は宇宙一の美人としてこの惑星に配置されたのだが、
今のところ殿形から、愛を求愛された事は無い。
いったいここの美的感覚はどうなっているのでしょう?

宇宙のほぼすべてのミスコンを獲得した私に、
美しすぎて、文明の低い原始人はとてもじゃないけど
声をかけずらいみたい。
と、思っていたら
「あの〜わたくし、TV局ののものですが、ぜひ、あなたにTVに出ていただきたのですが、、、」
やっぱり、この星のやつらにも私の美しさがわかっていたらしい。
番組名は「ビューティコロシアム」
見た事はないけど、タイトルからして世界中の美女が集まりそうなタイトル。
出演OKだして、帰ってもらった。
みなさんに私の美貌を楽しみにしてもらいたいです。
ぜひ、見てくださいね。

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