飴細工のサルが綿菓子に向かって
「なんていい加減な形なんだしかもそのあるかないか判らない食感、なんと自尊心の無いことだろう」というと
綿菓子はそのふくろをぱんぱんにふくらまして
「同じような味ではないか」といった。
サルは「冗談じゃない。味は同じでも、おまえとおれではまったくちがう」
綿菓子は「わたしもざらあめだった事がある」というと売られていった。
サルの飴細工は売れ残り、やがて数日たってカチカチになった。
サルの飴細工はかなづちでこなごなに割られてざらアメになり、
やがて、わたがしになったが、売れ残った。

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